スピーキングバルブの特徴

スピーキングバルブの原理:

スピーキングバルブは気管カニューレと呼吸器のジャバラのホースの間に挟んで取り付けます。呼吸器から送り込まれた空気は吸気時にはこのバルブを通過して、肺の方に流れますが、呼気時にはバルブが排気の圧力で閉鎖する仕組みのために呼気は気管内カニューレの周囲を通り(そのために予めカフの空気を抜いておく)、口、鼻の方に流れて声となります。

取り付けの手順は:

1、痰や気道分泌物の吸引

2、カニューレのカフの空気を完全に抜く

3、呼吸器の設定変更(換気量の増量)

4、スピーキングバルブの取り付け

取り外しの手順は:

1、スピーキングバルブを外す

2、呼吸器の設定変更(換気量を元に戻す)

3、カニューレのカフに空気を注入

利点:

発声が容易である。

呼気が口腔、鼻腔内を通り抜けるので、乾燥し、痰や唾液の分泌が減少する。

嗅覚が戻り(?)、食欲が増進する。

欠点(危険性):

取り付け、取り外しの手順を間違えると危険である。

カニューレのカフの空気を抜いておくために誤嚥の危険がある。

呼吸器の低圧アラームの設定が難しく、呼吸器がはずれてもアラームがならない危険がある。

舌の麻痺、萎縮、あるいは顔面の麻痺が強いと、スピーキングバルブを付けても声が出ない。

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