クロイツフェルト・ヤコプ病の脳ではどのような病理学的な変化がみられるのですか?

大脳の前額断面



(国立療養所犀潟病院神経病理 巻渕隆夫先生提供)

脳重(750g)は正常(1200g)のほぼ半分に減少しています。
大脳の皮質と白質は強く萎縮し、脳室は拡大しています。
しかし、大脳辺縁系特に海馬(矢印)は他の類似した疾患(無酸素脳症や低血糖脳症など)に比べて比較的軽度であるのが特徴です。
早期の例では萎縮が軽度の場合もあります。




小脳と延髄の水平横断面



(国立療養所犀潟病院神経病理 巻渕隆夫先生提供)

小脳皮質は強く萎縮しています。
第4脳室も拡大しています。




大脳皮質の顕微鏡弱拡大像(標本はHE染色)



(国立療養所犀潟病院神経病理 巻渕隆夫先生提供)

萎縮した大脳皮質を弱拡大で見ると、大脳皮質特に中層から深層にかけ海綿状になっています。
そのためこの病気は海綿状脳症とも呼ばれます。
更に拡大を上げて見ると、神経細胞は変性消失し、強い星膠細胞の増殖(グリオーシス)が見られます。


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