パーキンソン病の中核をなす4つの重要な症状以下の通りです。
この他にも種々の症状がでます。しかし、すべての患者さんにこれらの症状がすべてあるというわけではありません。また、これらの症状は左右のどちらかから出現してきて、両側にあったとしても、右か左かどちらかの側に症状が強いというのが一般的です。また、病気の初期では、上にあげたような症状がはっきりと自覚されずに、疲労しやすい、力が入らない、脱力感などとして自覚されることもあります。また、パーキンソン病では病気の進行とは無関係に、身体的、精神的ストレスで症状が増悪します。
病気の進行度をYahrの分類で行います
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進行して症状が最も出そろった時期のパーキンソン病の臨床症状について順に詳しく説明します。
手、足、頭、上下肢、体全体などにおこるふるえのことです。左右どちらかに強いのが普通です。ふるえをおこす病気はいろいろありますが、パ-キンソン病のふるえは、動作をしていない時(安静時)に強くふるえ、動作をする時には消失したり、軽くなったりするのが特徴です。1秒間に4〜5回くらいのふるえで、手指におこるふるえで典型的な症状は丸薬を指で丸める仕草に似ています。
これは患者さん自身が気付く症状ではありません。例えば、お医者さんが患者さんの前腕を肘のところで伸ばしたり、曲げたりした時に、お医者さんが自分の腕に感じる症状です。パーキンソン病の患者さんでは、お医者さんが患者さんの腕を屈伸した時に正常とは異なる抵抗を感じます。この抵抗を強剛といいます。筋強剛とは筋肉の緊張が高まっている状態のひとつで、強剛はパーキンソン病以外の病気でもあります。パーキンソン病の強剛で典型的な場合は、ギコギコとちょうど歯車のように感じます。そのためこのような強剛を歯車様強剛と呼んでいます。パーキンソン病を他の病気とくにパーキンソン症候群といわれる種々の病気と区別する時に重要な症状せす。
動作が遅くなる、のろくなるという症状です。パーキンソン病ではすべての動作にあてはまり、歩行がおそくなり、歩幅が小さくなります(小刻み歩行)。着脱衣、寝返り、食事動作など日常生活すべてに支障をきたします。
人間の体は倒れそうになると姿勢を反射的に直して倒れないようにする反応が備わっています。しかし、パーキンソン病の患者さんでは、立っている時、歩いている時、椅子から立ち上がろうとする時などに、この反応が障害されているために、立ち直りができずに倒れてしまいます。こうした症状のことを言います。倒れはじめると、止めることができず、また動作緩慢もあり腕などで保護することができないため、大けがをすることもあります。そのほかに以下のような症状がでます。
一側性障害で体の片側だけ振戦や強剛を示す。日常生活にほとんど介助を要さない。
両側性の障害で、姿勢の変化がかなり明確となり、振戦、強剛、動作緩慢とも両側にあるため日常生活がやや不便である。
明らかな歩行障害がみられ、方向転換の不安定など立ち直り反射障害がある。日常生活の動作にもかなり障害がみられ、突進現象もはっきりと認められる。日常生活には一部介助が必要となる。
起立や歩行など日常生活の動作が非常に困難となり、労働能力は失われる。
自力での日常生活動作は不能で、介助による車椅子での移動または寝たきりとなる。日常生活では全面的な介助を必要とする。