パーキンソン病の手術療法

手術療法には、定位脳手術とドーパミン産生組織の脳内移植があります。 原則として、薬物療法などでコントロールが困難である場合に適応となります。 定位脳手術は主に、振戦(ふるえ)を和らげるために脳の視床と呼ばれる部位に電極で極小さな凝固巣をつくる方法と、無動ないし運動減少症に対して行われる淡蒼球内節の手術がありますが、最近では電気凝固による破壊ではなく、脳に電極を刺入留置による脳深部電気刺激(DBS)が行われる方が多いようです。
刺激部位としては、振戦・筋強剛には視床、寡動・小刻み歩行に対しては、視床下核または淡蒼球内節が選ばれます。
パーキンソン病に対する脳深部電気刺激療法(DBS)は、電気刺激の部位によって効果が異なるので、臨床症状をそれぞれの患者さんのそれぞれの患者さんについてよく検討して刺激部位を選ぶ必要があります。

パーキンソン病に対する脳深部電気刺激部位と効果
 視床
 Vim核
視床
 VL核
淡蒼球内節
後腹側部
淡蒼球内節
中背側部
視床下核
振戦++++++?++
筋強剛++++++++?+++
ジスキネジー-++++++?-
運動減少-+++++?+++
すくみ足歩行--++++
     (島史雄先生による、用語は日本神経学会用語集によって改変)
          +++:著効、++:有効、+:軽度有効、-:無効

移植手術は、患者さんの脳以外の場所にあるドーパミン産生組織(交感神経節、副腎など)を脳内に移植する方法ですが、一部の施設でのみ行われています。

パーキンソン病の手術療法


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