パーキンソン病のリハビリテーション

パーキンソン病のリハビリテーション

リハビリテーションはパーキンソン病の患者さんにとって非常に大事な治療法です。身体的なリハビリテーションと精神的なリハビリテーションの二つがあり、どちらもおろそかにしてはなりません。
基本的に自分に最もふさわしい運動を徐々に開始し、毎日行い、少しづつ増やしていくいくことが大事です。 身体的なリハビリテーションも、手足を動かすことだけではなく、発語練習や編ものなどの手作業まであります。それぞれ、理学療法士、言語療法士、作業療法士と呼ばれる人達が指導してくれます。

パーキンソン病に対する運動療法

自分でやれるリハビリテーション

以下に理学療法の一例を示します(厚生省特定疾患変性性神経疾患調査研究斑編“パーキンソ病の診断・治療・生活指導の手引き”より)。

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パーキンソン病での言語障害に対するリハビリテーション

パーキンソン病では、言葉が小声、早口となるとともに、口の中に唾液がたまりやすいこともあり、言葉の終わりの方が特に早口、小声となって口の中でくぐもってしまい、第三者には分かりにくくなります。
それに対処する方法としては、

  1. 呼吸法の指導: 深呼吸をさせながら、「アー」を長く発声する。
  2. 姿勢の矯正: 姿勢を正して肺活量を増やす。
  3. 口周囲の筋肉の緊張をやわらげる: 顔面のマッサージと運動を行う。

精神的なリハビリテーション

パーキンソン病の患者さんは、パーキンソン病と診断された時、一般的に、“自分は治らない病気にかかり、しかも病気は進行し、結局全く動けなくなくなり、全面的に人の世話になるようになってしまう”と思います。それでなくとも、パーキンソン病の症状には抑うつ症状があるため、悲愴感、不安感、失望感が助長されます。たとえ、薬で症状が改善されても、根底にこのような精神的ストレスがあると、薬の効果が半減し、必要以上に薬を服用する傾向になります。これは後にいろいろな弊害をきたしてきます。したがって、精神的なリハビリテーションが重要な治療法となります。
  • 病気を十分に理解する
    そのためには、まず、パーキンソン病という病気を自分でよく理解することが大事です。そして次に自分の状態をよく理解する必要があります。お薬は症状を改善してくれますが、万能ではありません。薬の効果がとても良い時間と効き目が悪い時間帯があるかもしれません。前日不眠であれば、薬の効果が悪いこともあります。寒くなると、あるいは暑すぎると調子が悪くなります。要するに、気温やお天気、湿度などの環境因子や、心の状態でパーキンソン症状は非常に悪くなります。これらも含めてパーキンソン病を良く理解するようにしましょう。そして、ほんとうに注意しなくてはいけないこと、悩む必要のないことを自覚していく必要があります。
  • 家族の理解を深める
    患者さんだけが病気のことを理解するだけではまだ足りません。もし、家族の方がおいでになる場合は、家族の方にもパーキンソン病を良く知って頂き、患者さんの介護にあたる必要があります。一般的な病気と異なった特徴がパーキンソン病にはあり、精神的な介護も含め、どのような場合に援助し、どのような場合は動作がおそくても患者さん自身の行動を暖かく見守るべきかなどを理解することがとても大事です。
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