- 多発筋炎は、種々の筋疾患の中では治療可能な病気の代表格といえます。この病気の原因として自己免疫的機序が推定されており、免疫抑制、抗炎症作用を持つステロイド剤が、本症に対する治療の第一選択薬となっております。治療目標は、筋力低下の発症前の状態への回復であり、皮膚症状のある場合はその改善です。治療中は、炎症反応の指標の改善、血中逸脱筋肉酵素値の減少を反応の目安とします。
早期診断で治療開始が早いほど治療効果もより期待できます。遷延化した症例やステロイド剤に反応が乏しいケースでは、他の免疫抑制剤(アザチオプリン、メソトレキセート、サイクロフォスフォマイド、サイクロスポリンA)、血漿交換療法、ステロイド・パルス療法などが適宜用いられます。
- ステロイド剤の副作用
- 糖尿病、肥満、高血圧、感染、不眠、胃潰瘍、白内障、骨粗鬆症(骨折)、精神障害などがあり、大量投与の場合には入院が必要です。
多発筋炎/皮膚筋炎の目次にもどる
神経難病の目次(ホームページ)にもどる。
- 食事療法:減塩、高カリウム、糖尿病食を心がけること。
- 抗潰瘍剤、カリウム、カルシウム製剤の併用により副作用を軽減することが出来ます。
- 定期的眼科チェックにより白内障などを予防する。
- 免疫抑制剤使用中の感染予防に留意し、うがいの励行、感冒の早期積極的治療が必要。
- ステロイドによるニキビには硫黄カンフルローションや少量のテトラサイクリン投与が行われています。
多発筋炎/皮膚筋炎の目次にもどる
神経難病の目次(ホームページ)にもどる
- 病初期 2〜3週は、筋炎の鎮静化のため比較的安静をとりますが、その後は、筋肉や関節の拘縮予防や、廃用性筋萎縮を予防する目的で、リハビリテーションが不可欠です。具体的には、個々の症状と経過に合わせて主治医に相談すると良いでしょう。
多発筋炎/皮膚筋炎の目次にもどる
神経難病の目次(ホームページ)にもどる