褥創を予防するには、上記の要因を防ぐことです。つまり、
褥創の最良の治療法は予防です。
褥創の出来るときには一夜にして相当ひどい褥創を生じることがありますが、それを治癒させるのは容易ではなく、1年以上もかかることも珍しくはありません。褥創の予防のためにはどんなに注意を払っても払いすぎるということはありません。
昼間は出来るだけ座位を取らせます。その際に身体がずり下がることによりお尻の皮膚が深部組織とずれないように注意が必要です。
車椅子のような身体にきちんと適合し、姿勢を正しく保てる椅子に腰掛けさせているのが体力の維持のためにも重要です。夜間は(座位になれない方では昼間でも)2〜3時間毎に寝返り(体位変換)を介助します。
| 色による分類 | 黒色期 | 黄色期 | 赤色期 | 白色期 |
|---|---|---|---|---|
| 創面の状態 | 黒色痂皮の付着 | 壊死組織の付着 浸出液過多 感染の存在 不良肉芽の形成 | 肉芽形成良好 感染は制御 | 上皮化 |
| 求められる局所療法 | 外科的に切除 感染制御 | 生食で洗浄 壊死組織の除去 浸出液の吸収 感染の制御 | 生食で洗浄 肉芽形成促進 | 上皮化促進 創面の保護・収縮 |
| 外用薬 | ゲーベンクリーム | エレース軟膏、ユーパスタ、カデックスなど | オルセノン、アクトシン、 デュオアクテイブドレッシングなど | アクトシンなど |
褥創の治療の要点
積極的に壊死組織を除去しないと褥創に感染を起こしたり、ポケットを形成させてしまい、治り難くしてしまいます。
消毒薬は肉芽形成を妨げる。赤色の肉芽組織が創面全体を被うようになれば細菌感染の危険性は少ないので、肉芽組織に対して消毒薬は用いず、生理食塩水を噴射して創面を洗浄するにとどめます。