いびき、無呼吸発作

睡眠中の大きないびきは睡眠無呼吸の危険信号です。睡眠無呼吸:眠っている時に、呼吸が停止するもので、長く続くと睡眠中の突然死の原因となります。睡眠中に無呼吸があり、長く続くようなら揺り動かして眠りから覚ますことが必要です。疾患は異なりますが、“オンディーヌの呪い”として知られているものもこの睡眠無呼吸の一種です。

オンディーヌの呪いの話し

16世紀の文献を元としたフ−ケ(Friedrich Baron de la Motte-Fouque,1811年)の物語(Undine)による。水の精は、人間の女と外見は同じでも、違うのは魂のないこと 。水の精のウンディ−ナ(Undina)は人間の騎士と恋をし、妻となって初めて魂を得ることができたが、夫となった男が、その妻を水上で罵る時、水底の国へ帰らなければならない。そして、裏切った男が別の妻を迎える時、定めにより水の娘は再び地上に現れて、男に死の眠りにつかせたという物語である(岸田理生訳、1980、新書館発行による)。この死の眠りの状況との類似性から特発性の睡眠無呼吸をオンディ−ヌの呪いというようになりました。


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だんだん痩せてくるのですが

マシャド・ジョセフ病などのように筋萎縮が強くなっていくタイプがあります。そのような疾患では、病状が進行してくると強い筋萎縮と筋力低下を生じ、痩せて見えることがあります。しかし、それ以外のタイプではそれほど強い筋萎縮を生じないのが普通です。食事による栄養摂取が十分にいかないために痩せていることもありますので、栄養摂取量を検討し、適切に栄養を補うことが必要です。

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自律神経障害と言われたのですが

オリーブ橋小脳萎縮症では、自律神経の障害があり、起立性低血圧、排尿障害、発汗障害などが著明になることがあります。同じように自律神経の障害の著明な疾患にシャイ・ドレガー症候群がありますが、オリーブ橋小脳萎縮症とシャイ・ドレガー症候群とは臨床症状に類似の点が多く、両方疾患の合併または移行型と考えられる症例もありますので、それら全部を含めて多系統変性症と言うこともあります。

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立ちくらみ

脊髄小脳変性症のある種のもの(オリーブ橋小脳萎縮症など)では、起立性低血圧が著明な場合があるため、立ちくらみを生じて失神することがあります。特に、入浴中や食事後に生じやすいので注意が必要になります。

起立性低血圧

臥位で測定した血圧に比べて立位で測定した血圧の方が20mmHg以上も低くなる病状をいいます。

起立性低血圧の対策としては以下のようなものがあります。


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起立性低血圧の対策

  1. 起立性低血圧の薬物療法

  2. 食事療法:水分、塩分を多くとる

  3. 生活上の注意:
  1. 四肢の運動、特に起き上がる前に臥位のまま両下肢の運動を行ない、ウオ−ムアップを行ってから起きあがる。
  2. 食後のしばらくの間は横臥する。
  3. 下肢に弾力包帯、弾力ストッキングを使用
  4. 入浴時、浴槽から上がる時は特には要注意。下半身に冷水を掛けるとよい。
  5. 座位での排尿の習慣化。
  6. 起立性低血圧を生じやすい方のための車椅子は、リクライニング式にし、エレーベーテイング式レッグレストを備えておくことがが不可欠です。

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インポテンス

自律神経の障害によるものなので根本的な治療は困難であり、配偶者の協力、理解と愛情ある態度が重要です。対症的には真空式勃起補助具を用いたり、血管作動薬(パパベリン、プロスタグランジンE1など)の陰茎海綿体注射(chemical prosthesis)を行う方法があります。

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