精神症状、知能障害は生じませんか?

脊髄小脳変性症では、抑うつ状態自殺念慮、心気症状などの精神症状を呈することがありますが、病状がかなり進行しても一部の疾患 を除き知能障害は生じません。自殺念慮を来たす場合があり注意が必要です.歯状核赤核淡蒼球ルイ体萎縮症では程度は様々ですが、初期より精神症状や知能障害を生じる場合があります。

抑うつ状態: 身体機能の障害に伴って、不安、焦燥感が強くなり、抑うつ気分、睡眠障害や自殺念慮を生じるほか、種々の心気症状や退行現象を呈して、依存的になることがあります。抗不安剤、抗うつ剤などによる薬物療法のほか、家族全員で患者さんを支える体制の確立が重要となります。
自殺念慮: 身体機能の障害に対する不安、将来に対する不安などにより抑うつ状態となるなどして、自殺への誘惑を生じることがあります。うつ状態に対しては、単に励ますということはかえってあせりの気持ちを強くし、病状を悪化させることがあります。患者に対しては単に励ますだけではなく、共感、理解とともに暖かく見守りの気持ちを持って接することが肝要です。


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目が見えなくなることはありませんか?

眼振のため、眼がちらちらして、細かいものが見えにくい。顔を左右に動かすと頭がふらふらするなどと訴えられる方がおり、また、外眼筋麻痺のため物が二重に見えることもあります。しかし、視力が全く見えなくなることはありません。

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言語障害

舌がもつれる、しゃべりにくい、発音が不明瞭(舌足らずのような発音)で、電話の時に相手から分 かりにくいと先ず指摘されることが多い。症状がよほど進行しないと全くコミュニケ−ションが出来ないということはありません。

言語障害に対する対策


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嚥下障害

上肢機能の障害により、「はしが使えない」「スプーンにうまく食べ 物をのせることができない」「スプーンをうまく口に持っていけない」などのことが多く、咀嚼力の低下や嚥下自体の障害は初期には生じません。水分を飲むときに、むせる場合でも、ストローを用いることによりむせることも少なくなります。しかし、病状が進行した時には、食事の内容を病状に合わせてキザミ食、とろみ食と変えたり、さらに進行した場合には経鼻胃チューブや胃瘻チューブにより流動食の形で栄養をとる必要があります.

食べやすく、むせにくい食事メニューの工夫

経管栄養法について

 食事動作における上肢の機能障害に対する対策

食器の工夫、補助具(特殊スプ−ンなど)

手首に0.5〜1kgの重りを付けることにより上肢の揺れが少なくなり、上肢の動作が容易になるこ とがあります。

補助具の写真 小脳失調の方が利用できる食事用補助具:(1)特殊はさみ(ハシの代わりに用いる)
(2)特殊スプーン(手首をどのようにひねってもこぼれないようにスプーンの部分が回転するようになっている)
(3)特殊スプーン(運動失調のため口の中を思わず突っついてしまっても、口の中が傷つかないように軟性プラスチックで出来ている)
(4)特殊スプーン(指先の力が弱くても大丈夫なように握り部分を太くしてある)
特殊はさみの使用写真

うどんを食べるのに特殊はさみ(1)を用いている。食器は重い方が安定していて食べやすい。お皿は手前の部分より反対側の方が深くなっていて、食物をすくい易くなっている。患者の手首に0.5kgの重りを巻き付けておくと手の揺れが少なくなって食べやすいことがある。
特殊スプーン(2)を用いてお粥を食べる。スプーンの部分が回転して何時も上を向いているようになっているため、こぼれにくい。


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